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スノーピーク、国際宇宙ステーション船内服の地上版を発売–若田光一氏着用予定
2022.09.29 12:28
アウトドア用品などを手がけるスノーピークは、国際宇宙ステーション(ISS)で使用する予定の船内服を一般向けに変更し、「Space Life Comfortable」シリーズとして10月4日から販売すると発表した。
スノーピークは、ISS船内で宇宙飛行士に着用してもらう衣服の開発を、シタテル(熊本市中央区)と共同で進めてきた。宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙飛行士の若田光一氏からの意見も反映させて改良を重ね、ISSで使用するための認定を取得した。
蒸れにくく、臭いにくい素材を採用したうえで、消臭・抗菌機能を付加。伸縮性が高く“ゴワつき”がないため、着心地に優れるという。快適かつストレスフリーな衣服となり、宇宙飛行士や宇宙旅行者のQOL向上につながる「究極のノンストレス・ウェア」だとしている。
また、ポケットに入れた物が微小重力環境でも出ないようにするため、パンツのポケットには面ファスナーを設けた。一般向けに販売するSpace Life Comfortableは、パンツに面ファスナーを取りつけず、収納物を取り出しやすくした。
一般向けアイテムは、プルオーバーとロングパンツの2種類。カラーはブラックのみ、サイズはS、M、Lの3段階。スノーピークの直営店とオンラインストアでの販売価格は、プルオーバー「Space Life Comfortable Pullover」が2万7500円、パンツ「Space Life Comfortable Long Pants」が2万8600円。
なお、Space Exploration Technologies(SpaceX)の宇宙船「Crew Dragon」に乗り、「Falcon 9」ロケットで打ち上げられてISSへ向かう若田氏は、今回のISS滞在中にこの船内服を着用する予定。