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ICEYEとSatlantis、光学とSARを用いた地球観測衛星群を計画
2022.09.16 11:55
フィンランドを拠点とし地球観測衛星を運用するICEYEと、スペインを拠点に地球観測技術を開発するSatlantisは現地時間9月14日、レーダーと光学を組み合わせた4機の観測衛星群を打ち上げる計画を発表した。
発表された衛星コンステレーション「Tandem4EO」は、太陽同期軌道に打ち上げらる。ICEYEの2機の合成開口レーダー(SAR)と、Satlantisの光学観測衛星を組み合わせることで、1ピクセルあたり1メートル以下の解像度での画像収集を行う。
SARと光学観測衛星を組み合わせることで、自然災害や安全保障、環境監視、インフラ整備などの分野への応用が可能となる。またレーダー衛星の送信機と受信機を結ぶことで(倍スタティック)、地球の表面や構造をミリメートル単位で計測する「衛星干渉計」の提供も可能になる。
Tandem4EOのプログラムは、スペインの宇宙産業を強化する目的もある。プロジェクトは、同国のジJumillaにあるICEYEの製造研究施設と、同じくスペインのBilbaoにあるSatlantisの本社で進められる。