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ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡、光学系の調整が完了–2カ月間の試験運用へ

2022.05.02 13:28

佐藤信彦

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 米航空宇宙局(NASA)は、「James Webb Space Telescope(JWST、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡)」の光学系を調整する作業が完了したと発表した。今後は、光学系で得た画像を計測する各種観測機器の試験運用を進める。

 ウェッブ宇宙望遠鏡は、NASAと欧州宇宙機関(ESA)、カナダ宇宙庁(CSA)が共同運営している天体観測用の望遠鏡。2021年12月25日に打ち上げられ、望遠鏡を太陽の熱から守るサンシールドを展開しながら移動し、2022年1月24日に観測地点である太陽-地球系ラグランジュ点2(L2)付近の軌道に到着した。

 光学系を調整する作業の第一段階である主鏡調整は、3月に完了。これを受け、観測用のセンサーを含めた光学系全体の調整に着手し、十分な精度で観測可能な状態になった。

 ウェッブ宇宙望遠鏡の搭載してる観測用の画像センサーは、「NIRCam」「NIRISS」「MIRI」の3種類。このほかに、調整作業や観測補助用の分光器「NIRSpec」と画像センサー「Fine Guidance Sensor」もあり、いずれのセンサーにも正しく結像できているという。

各センサーに正しく結像(出典:NASA)
各センサーに正しく結像(出典:NASA)

 今後は、観測機器の調整作業に入り、2カ月ほど試験運用する。完全な状態で撮影した画像と計測データは、夏に公開できる予定。

光学系の調整完了を確認(出典:NASA/YouTube)


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