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米無線通信スタートアップ、Googleの気球インターネット技術を再利用

2022.09.15 11:03

塚本直樹

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 無線通信スタートアップのAalyria Technologiesは、Googleの気球インターネットプロジェクト「Loon」のソフトウェアとネットワーク技術を利用するため、米国防イノベーションユニット(Defense Innovation Unit:DIU)から800万ドル(約1億1000万円)の契約を獲得した。

 Loonは高高度に浮かべた気球から、インターネットサービスを提供する計画だ。しかし2021年、Google親会社のAlphabetにより、プロジェクトの終了が発表されている。

 AalyriaはLoonの技術を利用し、高速インターネットの提供を計画している。ただし気球は利用せず、人工衛星で陸上から海上、空中、宇宙へとインターネットサービスを展開する予定だ。具体的にはAalyriのソフトウェアと光ネットワークを利用し、オンデマンドネットワークインフラを構築する。最大毎秒1.6テラビットの通信速度を目指す。

 Aalyriは異なる軌道に配置された商業衛星と政府機関の衛星の両方を使用し、ハイブリッド宇宙ネットワークを試作する。同社のネットワーク技術とレーザー通信を組み合わせることで、最大1500万リンクの通信ネットワークに対応できるという。

 Aalyriで最高経営責任者(CEO)を務めるChris Taylor氏は、「これらの技術は陸、海、空、宇宙のすべての領域でメッシュネットワークをインテリジェントに編成するするための新しい標準となり、あらゆるプロトコルに対応する接続性を実現する」と述べている。

(出典:Aalyria Technologies)

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