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低軌道の旧式衛星を5年以内に撤去へ、FCCが規制案–増加するデブリを懸念
連邦通信委員会(FCC)は米国時間9月8日、地球低軌道(LEO)に存在する米国製の旧式衛星に対し、5年以内に軌道を離脱するようにとの新たな規制案を発表した。
今回の規制案は、軌道上で増加する宇宙ゴミ(スペースデブリ)を懸念してのものだ。ミッションを終えた衛星は5年で軌道を離脱することを、今回の草案では求めている。今回の草案は、議会による承認を得る必要がある。
「ミッション終了後5年での軌道からの離脱はリスクを低減しつつ、より幅広いミッションに柔軟に対応するための、適切なバランスを取るものだ」と、FCCの草案は説明している。
FCCは8月にも、スペースデブリに関する新たな規制を発表した。今回の草案は、これを補完するものだ。
Space Exploration Technologies(SpaceX)の「Starlink」など、低軌道の衛星コンステレーションの展開が進む一方、FCCや科学者、宇宙機関からは、スペースデブリの増加と天体観測への懸念が広まっている。