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「宇宙×データ」のスペースデータ、分散型自律組織のアドバイザリーボード設置
2022.09.05 18:02
スペースデータ(東京都新宿区)は9月5日、オープンソースコミュニティーのような分散型組織を強化する具体的な取り組みとして、「DAO」アドバイザリーボード設置と初期アドバイザリーメンバー8人を発表した。
同社は、「宇宙×データ」をテーマに研究開発を行う目的で設立したスタートアップ。「衛星データ活用」「AI(人工知能)技術」「3DCG技術」という3つの異なる分野のテクノロジーを融合させることで、現実世界をバーチャル空間上に再構築するAIの開発を進めているという。
衛星データと3DCG技術を活用してバーチャル空間に現実そっくりの仮想世界を自動生成するAIを開発。人工衛星から取得した地上の静止画像と標高データで機械学習させ、地上の構造物を自動で検出、分類、構造化した上でAIに地上の3Dモデルを自動生成できるのが特徴と説明。3DCG技術で石や鉄、植物、ガラスなどの細かな材質も自動的に再現している。
同社は、物理的なオフィスを構えず、一度もリアルで会ったことがない(顔も見たことがない)メンバー同士が、オンラインのみに集まって開発する分散型組織として活動している。
フルコミットの正社員は1人もおらず、副業やフリーランスが各自空いている時間を活用しながら、オンラインのみでひとつのシステムを開発しているという。従来型の会社組織の真逆のアプローチを採用し、未来の組織のロールモデルとして、今後も分散型組織のまま拡大を目指すとしている。
今回、さまざまな業界、業種、専門分野の人材にアドバイザーとして参画してもらい、分散型自律組織(Decentralized Autonomous Organization:DAO)を成長させていく上で必要な知見や人材との接点を拡大するためのネットワーク「DAOアドバイザリーボード」を設置した。
対象となる分野やカテゴリは「グローバル」「ゲーム」「コンテンツ」「メディア」「マーケティング」「広告」「管理・財務」「広報・PR」「インフルエンサー」を予定。同アドバイザリーボードを通じて、事業者やクリエイター、開発者との接点を最大化し、より迅速かつ最適な外部とマッチングできる体制を構築していくという。
DAOアドバイザリーボードには、有田雄三氏(Thalia代表取締役社長)、加藤広晃氏(IPO協会 轟 一般社団法人代表理事 会長)、神田卓也氏(ファンスター 代表取締役 最高経営責任者=CEO)、鈴木聡子氏(フォースタートアップス 執行役員)、高岳史典氏(Bespo 代表取締役CEO)、種田慶郎氏(セグレト・パートナーズ 代表取締役社長)、久野憲明氏(ネオグルーヴ 代表取締役社長)、Fei Lou(婁飛)氏(2Beans 代表取締役)の8人が参画する。
今後も、それぞれの分野やカテゴリでのアドバイザーを拡充する方針。システム開発組織では、すでに分散型組織の構築が完了している中、事業開発やオペレーションでも、いつでも、どこでも、だれでもできる業務へのブレイクダウン(詳細化・細分化)を実施。優秀な人材をネットワーク化することで、低コストかつスケーラビリティのある分散型組織の構築を通じて、未来の組織のロールモデルを目指すとしている。
将来的にはトークンを通じた民主的に意思決定する組織の運営を目指すという。