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Intelsat通信衛星「Galaxy 15」、ペイロードが機能停止–他の軌道に移動

2022.09.02 18:24

塚本直樹

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 米Intelsatの通信衛星「Galaxy 15」が米国時間8月31日、誤った軌道へと飛行したため、搭載ペイロードの機能が停止された。

 Intelsatは通信衛星を打ち上げ、運用する宇宙関連企業だ。Galaxy 15は2005年に米PanAmSatのために打ち上げられ、北米に通信サービスを提供していた。2010年には、一時的に制御が失われるというトラブルも経験している。

 Intelsatの発表によると、Galaxy 15は活発な宇宙放射線の影響から、静止軌道に固定するためのオンボードコンピューターが故障した可能性が高いという。これにより他の人工衛星の信号に干渉するリスクを低減するため、ペイロードが停止された。

 Intelsatによれば、Galaxy 15は西経133度の静止軌道から外れ続けており、「まもなく他の衛星のために確保された軌道を通過し始めるだろう」と伝えている。

 Galaxy 15の後継となる「Galaxy 33」が10月8日頃に打ち上げられる予定だと、Intelsatの広報担当者は述べている。

(出典:NASA)
(出典:NASA)

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