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韓国、月着陸船の開発に約640億円を要求へ–探査車で月の砂を撮影、分析

2022.08.31 17:14

塚本直樹

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 韓国航空宇宙研究院(Korea Aerospace Research Institute:KARI)は2031年に予定している次世代ロケットでの月探査ミッションに向け、4億5900万ドル(約640億円)の予算で月着陸船の開発を目指すと発表した。

 韓国は今年8月に月探査機「タヌリ」の打ち上げに成功。世界で7番目に月探査機を打ち上げた国となった。タヌリは月周回軌道に入り、1年間の探査ミッションを行う予定となっている。

 韓国が開発を予定している月着陸船は、タヌリに続く2番目の月探査ミッションだ。着陸船の重さが1.8トンで、レゴリス(月の砂)に含まれる揮発性物質の検出器や自律航行システム、原子力発電機、探査車(ローバー)を搭載。探査車はレゴリスを撮影、分析することが可能だ。

 予定通りなら、月着陸船の開発は2024年から始まる予定だ。月面に着陸した後には、タヌリと同じく1年間のミッションが予定されている。ミッションの予算は、韓国財政部の判断で修正される可能性がある。

(出典:KARI)
(出典:KARI)

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