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「良好で強力な関係が残っている」NASA宇宙飛行士、Soyuz打ち上げで準備
ロシアによる国際宇宙ステーション(ISS)計画からの離脱が発表されたが、米航空宇宙局(NASA)の宇宙飛行士は次回の「Soyuz(ソユーズ)」打ち上げに向け準備を進めている。
ロシアは2024年以降に製造予定の独自宇宙ステーション「Russian Orbital Service Station(ROSS)」の完成後にISS計画からの離脱を宣言している。一方でISSへの宇宙飛行士の輸送は、Space Exploration Technologies(SpaceX)が担っているものの、引き続きSoyuzを利用している。
Soyuzは9月21日に打ち上げを予定している。搭乗するのは第68次長期滞在クルーである飛行士のFrank Rubio氏、Sergey Prokopyev氏、Dmitri Petelin氏の3人だ。ISSでの滞在期間は6カ月を予定している。
8月22日の記者会見では、Rubio氏はNASAとロシア宇宙機関のRoscosmosとの間には「良好で強力な関係が残っている」と語った。
NASAの宇宙飛行士がSoyuzに搭乗するのは、Mark Vande Hei氏が3月にISSから帰還して以来のことだ。これはロシアによるウクライナへの侵攻が始まり、ISSをのぞくロシアと西欧諸国との協力関係が途絶えてから、1カ月後のことである。