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スペースX、「スターリンク」受信キットを1日に1万5000台製造–2025年中に工場を拡張
2025.03.19 16:18
米Space Exploration Technologies(SpaceX、スペースX)は現在、衛星ブロードバンドサービス「Starlink」(スターリンク)の受信キットを1日に1万5000台製造しており、2025年中に工場をさらに拡張する予定だ。

Starlinkは地球低軌道(LEO)に展開される衛星インターネットサービスで、利用には受信機(アンテナ)が必要になる。2025年には、日本でも持ち運びが容易な小型アンテナ「Starlink Mini」(スターリンクミニ)の販売が開始された。
SpaceXは3月4日にX(旧Twitter)の公式アカウントにおいて、テキサス州オースティンの工場で撮影された受信キットの製造の様子を動画で公開している。SpaceXのStarink製品エンジニアリング部門でシニアディレクターを務めるJohn Federspiel氏は、「原料のプラスチックペレットやアルミニウムが納入され、それをStarlinkのキットに加工し、すぐに顧客に出荷する。現在、工場では1日1万5000台を製造している」と述べている。
動画では、工場の拡張計画についても紹介している。「2025年中に100万平方フィート(約9万3000m2)以上の製造スペースを追加し、さらに多くの製造プロセスを内製化できるようにする。これにより、原材料から完成キットまでを工場内で一貫生産できるようになる」(Federspiel氏)
SpaceXがStarlinkのプロジェクトを発表したのは、2015年のことだ。2025年2月時点で、7000機以上のStarlink衛星が軌道上に存在しており、500万人以上がサービスを利用している。