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ISSの軌道離脱を2年後に早めるべきとマスク氏–「目的を果たした。火星へ行こう」
2025.02.21 11:49
Space Exploration Technologies(SpaceX、スペースX)を率いるElon Musk(イーロン・マスク)氏は、国際宇宙ステーション(ISS)はその役目を果たしたとX(旧Twitter)に投稿した。
「ISSは軌道離脱に向けた準備を始める時がきた。ISSはその目的を果たした。もはや、追加の価値はほとんどない。火星へ行こう」とマスク氏。「最終決定は大統領次第だが、私の推奨はできるだけ早くだ。2年後が望ましい」
1998年から建設が始められ、2000年から宇宙飛行士の滞在が始まったISSは、老朽化が進んでいる。米航空宇宙局(NASA)やそのパートナー各国は、2030年にISSを大気圏に突入させ、運用を終了する予定だ。その制御には、SpaceXが開発する「軌道離脱機」が用いられる。
マスク氏は以前から火星移住を目指しており、2023年12月のXへの投稿でも、月探査を「時間の無駄」「まっすぐ火星へ行くべき」と表明していた。一方で、NASAは「Artemis」(アルテミス)計画として、月に宇宙飛行士を送り込み、恒久的な人類の存在の確立を目指すなど、火星探査への足掛かりにしようとしている。ただし、アルテミス計画の中心的存在だったNASAのジム・フリー副長官は2月22日に退任する予定だ。
海外メディアのSpace.comによると、NASAは2月20日、メディア向けのメールで「Trump政権の宇宙政策について詳細を聞くことを楽しみにしており、人類の探査活動をさらに活動していく」と表明している。

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Space.com