年内に「スターシップ」6機を生産、性能向上にも注力--スペースXのマスク氏語る

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「スターシップ」6機を追加で製造、性能向上にも注力–スペースXのマスク氏語る

2024.04.09 07:00

塚本直樹

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 Space Exploration Technologies(SpaceX)を率いるElon Musk氏は、次期宇宙船「Starship」の性能と打ち上げ頻度を向上させる計画について言及した。

 SpaceXが開発する大型宇宙船であるStarshipとブースターの「Super Heavy」で構成。Starshipは宇宙飛行士が乗る宇宙船であり、衛星を打ち上げるロケットでもある。ロケットの第1段となるブースターのSuper HeavyとStarshipを組み合わせると全長121mにもなる。

 3回目の軌道飛行試験では、大気圏に突入して宇宙空間を飛行、その後大気圏に再突入した。StarshipとSuper Heavyは海上で喪失した。

(出典:SpaceX公式Xアカウント)

 Musk氏によれば、Starshipの4回目の軌道飛行試験が1カ月以内に実施されるという。4回目では、Starshipが大気圏への再突入に耐え、海上に制御された状態で落下することが目標だとしている。Super Heavyの無傷での回収も目指している。

 SpaceXは、Starshipの推力を230tから280tに、最終的には330t以上に高めるべく、「Raptor」エンジンの改良に取り組んでいる。エンジンを改良することで宇宙船とSuper Heavyが若干長くなった「Starship 2」、Starship 2より約25m全長が高い「Starship 3」も計画されているという。

 SpaceXはStarshipの打ち上げ頻度を向上させるため、生産の強化に取り組んでいる。Musk氏によれば、2024年はおよそ6機のStarshipを追加で製造する予定だという。

(出典:SpaceX)
(出典:SpaceX)

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