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SpaceX、第2世代「Starlink」衛星をFalcon 9でも打ち上げへ

2022.08.23 17:35

塚本直樹

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 Space Exploration Technologies(SpaceX)がブロードバンド衛星インターネット「Starlink」の第2世代衛星について、次期宇宙船「Starship」とロケット「Falcon 9」の両方を使用することを決定したとSpace Newsが報じている

 SpaceXはFalcon 9ですでに3100機以上のStarlinkの衛星を打ち上げている。第2世代のStarlink衛星は長さが7m、重さは第1世代衛星の約5倍となる約1250kgとより大型化。既存のStarlinkの地上端末と互換性を保ちつつ、より密度の高い接続エリアと性能向上を実現するとしている。

 SpaceXは3万機の第2世代Starlinkの打ち上げにStarshipだけでなく、信頼性が高いFalcon 9も利用することで、コンステレーション(衛星群)の構築を加速させる予定だ。

 Falcon 9は地球低軌道(LEO)に23トンのペイロードを投入できるのに対し、Starshipでは100トン以上の投入が可能だ。Starshipで打ち上げられる第2世代Starlinkは、Falcon 9で打ち上げられている現在のStarlinkの数カ月後ではなく、数週間後にサービスが開始できるとしている。

 現時点では、第2世代Starlinkの打ち上げがいつ始まるのかについては明かされていない。米連邦通信委員会(FCC)は、第2世代Starlinkの打ち上げの前に、Starlinkが環境に及ぼす影響を調査するように指示している。

(出典:SpaceX)

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