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SAR衛星コンステレーション運用のICEYE、102億円調達–累計は793億円

2024.12.30 15:23

塚本直樹

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 合成開口レーダー(SAR)衛星を製造、運用するICEYE(アイスアイ)は現地時間12月18日、4月に発表した資金調達ラウンドに6500万ドル(約102億円)を追加し、2024年の調達額は1億5800万ドル(約249億円)となったと発表した。累計の調達額は5億300万ドル(約793億円)に到達した。

 フィンランドのヘルシンキを拠点とするICEYEはSAR衛星コンステレーションを構築、運用しており、分解能が25cmという高解像度画像を提供している。同社は12月21日、Space Exploration Technologies(SpaceX、スペースX)のライドシェア(相乗り)ミッションで新たな衛星を2機打ち上げた。

 ICEYEは2024年4月にシリーズEラウンドを実施し、9300万ドル(約147億円)を調達。同ラウンドにはフィンランドの政府系ファンドであるSolidium OyのほかにBlackRockやSeraphim、Plio、フィンテックスタートアップのChristo Georgievが参加している。

 債務と株式を組み合わせた今回の資金は、ICEYEのSAR衛星コンステレーションの拡大や、情報・監視・偵察(Intelligence、Surveillance、Reconnaissance:ISR)プラットフォームと関連システムの開発支援に活用される。

 「今回の資金調達ラウンドの拡張はICEYEの能力をさらに強化し、世界の防衛とISR市場への需要増加に、より効果的に対応できるようになる」とICEYEで最高財務責任者(CFO)を務めるSusan Repo氏は述べている。

(出典:ICEYE)
(出典:ICEYE)

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ICEYEプレスリリース
SpaceNews

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