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Firefly、小型ロケット「Alpha」2号機を9月11日に打ち上げ

2022.08.23 07:00

塚本直樹

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 米Firefly Aerospaceは小型ロケット「Alpha」の2号機を9月11日に打ち上げると発表した。

 Fireflyはテキサス州オースティンを拠点としており、小型ロケットやロケットエンジン、宇宙船などを開発している。Alphaは全長29mの2段式の液体ロケットで、地球低軌道に1000kg、太陽同期軌道に630kgのペイロードの打ち上げが可能だ。

 2021年9月にAlphaの初号機が打ち上げられたが、エンジン停止によるトラブルでミッションは失敗に終わっている。これについてFireflyは、4基のメインエンジンのうち1基が停止したのは、打ち上げ時の電気的な問題だと発表している。

 Fireflyは8月17日にAlphaのエンジン点火テストを実施。9月11日に予定されているミッション「To the Black」への準備が整ったことを伝えている。

 Fireflyは小型ロケットによる廉価かつ高頻度な衛星の打ち上げを提供しようとしている。同分野では、「Electron」ロケットを運用するRocket Lab、航空機からロケットを打ち上げるVirgin Orbit、大型ロケットの開発を進めるAstraなどの企業が存在する。

 Fireflyはそのほかにも、米航空宇宙局(NASA)による月での測位システムの実験ミッション「Lunar GNSS Receiver Experiment(LuGRE)」で利用する宇宙船「Blue Ghost」、米Northrop Grummanのロケット「Antares」のエンジン「Miranda」も提供する。さらに将来には、同社と共同で新たな中型ロケットも開発する予定だ。

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