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アクセルスペースHD、社外取締役に向井千秋氏
2024.10.17 08:30
アクセルスペースホールディングス(HD、東京都中央区)の社外取締役に向井千秋氏、杉山全功(すぎやま・まさのり)氏が就任した。新たに2人の社外取締役を迎え、経営体制を強化する。10月15日に発表した。
同社は2008年設立の連結子会社アクセルスペースを通じて、小型衛星を活用した宇宙ビジネスを展開。世界初の北極海の海氷観測衛星「WNISAT-1」、日本で初めて宇宙航空研究開発機構(JAXA)が宇宙ベンチャーに開発から運用までを委託した「RAPIS-1」など、合計10機の小型衛星を開発、製造、運用してきた。
同社グループが推進する日本初という商用地球観測コンステレーション「AxelGlobe」事業は、約30カ国に広がるパートナー企業とともに利用開拓を進め、これまでに数百のクライアント企業が地球観測データを活用しているという。
専用衛星事業から発展し、2022年に発表した「AxelLiner」事業では、小型衛星の机上検討から設計製造、打ち上げ、軌道上運用までをワンストップで提供。7月には宇宙用コンポーネントの軌道上実証に特化した新サービス「AxelLiner Laboratory(AL Lab)」を発表した。
1952年生まれの向井氏は1985年に宇宙飛行士候補者に選定。1994年にスペースシャトル「コロンビア号」にアジア人初の女性宇宙飛行士として搭乗した。1998年にスペースシャトル「ディスカバリー号」で再飛行。2015年に東京理科大学 副学長、2016年に同校 特任副学長に就任。2017年に国連 宇宙空間平和利用委員会 科学技術小委員会議長、2018年にJAXA特別参与を務めている。
杉山氏は2004年ザッパラス 代表取締役社長に就任。同社は、2005年に東証マザーズに上場、2009年に東証一部に上場した。同社退任後の2011年にenish 代表取締役社長に就任、2013年に同社は東証一部に上場した。enish退任後は日活などの社外取締役を務めつつ、エンジェル投資家としても活動しているという。