米連邦航空局、スペースXに調査を要求--「クルー9」でロケット第2段に異常

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米連邦航空局、スペースXに調査を要求–「クルー9」でロケット第2段に異常

2024.10.02 13:00

塚本直樹

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 米Space Exploration Technologies(SpaceX、スペースX)が9月28日に打ち上げた宇宙飛行士輸送ミッション「Crew-9」の異常について、米連邦航空局(FAA)は調査を要求した。

 Crew-9は「Falcon 9」ロケットと「Crew Dragon」宇宙船で2人の宇宙飛行士を国際宇宙ステーション(ISS)に打ち上げた。宇宙飛行士は無事ISSに到着したものの、第2段エンジンの軌道離脱燃焼に異常が発生し、目標エリア外に着水。SpaceXは原因が解明できるまで、Falcon 9の打ち上げを一時停止すると表明している。

 「FAAはCrew-9のミッション中に発生した異常を認識しており、これが指定危険区域外への着水につながった。負傷者や建物などへの損害は報告されておらず、当局は調査を要求している」と、FAAは声明を出している。

 Falcon 9の打ち上げではトラブルが続いている。7月には第2段エンジンから液体酸素が漏れ、衛星インターネット「Starlink」が失われた。8月には、Falcon 9の第1段エンジンが海上のドローン船に着陸する際に炎上し、転倒した

(出典:SpaceX)
(出典:SpaceX)

関連情報
FAA発表
Space.com

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