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宇宙飛行士を送迎する「クルー9」、8月中旬にも打ち上げ–「ファルコン9」失敗を修正
米航空宇宙局(NASA)は米国時間7月26日、Space Exploration Technologies(SpaceX)による宇宙飛行士打ち上げミッション「Crew-9」を8月中旬にも実行すると明かした。
SpaceXの「Falcon 9」ロケットは、7月11日のミッションでロケット第2段の燃焼が完了せず、衛星の投入に失敗。「Crew Dragon」宇宙船による宇宙飛行士の打ち上げへの影響が懸念されていた。
NASAは、SpaceXによるFalcon 9の事故調査について、「非常に透明性が高い」と評価。異常の原因となったセンサーラインの亀裂から液体酸素が漏れるのを防ぐために、第2段を変更していることを称賛した。
NASAで「商業乗員輸送プログラム(Commercial Crew Program:CCP)」を担当するSteve Stich氏によれば、Crew-9の打ち上げ時期は、7月30日頃に予定されている、第2段の発射試験に左右されるという。Crew-9の4人の宇宙飛行士も、Falcon 9による打ち上げに不安はないと語っている。
Crew-9の打ち上げ日時は、有人飛行試験(Crew Flight Test:CFT)として現在国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングしている米Boeingの宇宙船「CST-100 Starliner」の状況にも左右される。Starlinerは、Crew-9として4人の宇宙飛行士が乗ったCrew Dragonのためにドッキングポートを空ける必要がある。
