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楽天モバイルが採用する「スマホ直接通信衛星」、運用を米当局が承認
2024.08.07 08:30
米AST SpaceMobileは米国時間8月5日、スマートフォンとの直接通信が可能な衛星5機の配備と運用について、条件付き承認を受けたと発表した。
AST SpaceMobileは地球低軌道(LEO)に巨大アンテナを搭載した衛星を打ち上げることで、スマートフォンとの高速通信の実現を計画している。すでに試験衛星「BlueWalker 3」を軌道に投入しており、9月以降には大型の商業衛星「BlueBird」を打ち上げることで、2026年の商用サービスの提供を予定している。
米連邦通信委員会(FCC)の部分的なライセンスにより、AST SpaceMobileは宇宙でV、S、UHFといった周波数帯域で最初のBlueBirdを制御することが認められた。海外メディアのSpaceNewsによると、携帯電話の周波数を使用する許可を与えるかどうかの決定は延期されたという。
AST SpaceMobileは合計45社以上のモバイルネットワーク事業者と契約を結んでおり、既存の加入者数は合計28億人に上る。米国での継続的なサービス提供には、45〜60機のBlue Birdが必要だとしている。
衛星を射場に出荷する準備も終えたという。AST SpaceMobileは創業時に日本の楽天グループが出資、楽天モバイルが提携している。