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国際宇宙ステーションでの船外活動、無期限で延長–宇宙服から水漏れ
米航空宇宙局(NASA)は国際宇宙ステーション(ISS)での船外活動(Extravehicular Activity:EVA)を無期限で延長すると発表したことを海外メディアのSpace.comが伝えている。
ISSでは6月18日に、宇宙服の不快感を原因として、EVAが中止された。同月24日にはISSと宇宙服の接続部から冷却剤が漏れ出し、EVAが再度中止された。
「宇宙服の保守・冷却用アンビリカルケーブルから水漏れしたため、この船外活動は予定より早く終了した。問題が発生したケーブルは、ISSとつながっている部分だ」と、NASAで宇宙ステーションプログラムマネージャーを務めるDana Weigle氏は述べている。水が漏れたのは、宇宙服に搭載されている「SCU」(Service and Cooling Umbilical)と呼ばれる装置。
「水漏れの原因と復旧のために何をすべきか、まだ検討中だ。次の機会でEVAを行う場所を探している。時間的に追われているわけでも、緊急なわけでもないので、最も適切で合理的な場所を見つけるつもりだ」と、Weigle氏は語っている。
近年のISSの宇宙遊泳では、冷却剤の漏れが何度も発生している。2022年3月には、船外活動後に宇宙飛行士のヘルメットに水が入っていることが発見され、7カ月間宇宙遊泳が中断された。2013年にはイタリア人宇宙飛行士のヘルメットが大量の水で満たされた。
宇宙服は「船外服」とも「船外活動ユニット(Extravehicular Mobility Unit:EMU)」とも呼ばれる。現在、ISSで活用されているEMUは、1970年代に設計され、1983年4月に初めて宇宙で実際に使用された。
EMUについては、米Axiom Spaceとイタリアの高級ファッションブランドPradaが共同で開発することが2023年10月に発表された。NASAは2022年6月にEMUの開発でAxiom Spaceと米Collins Aerospaceを選定した。しかし、Collinsは2024年6月にEMU開発から撤退することが報じられている。
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Space.com