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米防衛企業KBR、宇宙安全保障システムの米LinQuestを1100億円で買収

　米国の防衛関連企業のKBRは現地時間7月16日、宇宙安全保障システムを手掛ける米LinQuestを7億3700万ドル（約1100億円）で買収すると発表した。

　KRBは米ヒューストンを拠点とする企業で、世界中の政府に幅広いサービスを提供している。海外メディアのSpaceNewsによると、2020年には8億2700万ドル（1300億円）でCentauriを買収して以来、宇宙軍事産業で存在感を高めているという。

　LinQuestは宇宙安全保障ミッションのエンジニアリング、データ分析、デジタル統合に重点を置いた企業だ。同社は2021年に5億ドル（約780億円）規模の5年間の分析支援契約、9年間2億ドル（約310億円）で宇宙軍に助言、支援する契約など、米宇宙軍から複数の契約を獲得している。

　KBRによると、LinQuestの1500人以上の従業員のうち74％以上が、機密情報を扱う適正資格である「セキュリティクリアランス（適格性評価）」を取得しており、KBRは、防衛や国家安全保障の分野での急速に変化する需要に対応できるようになるとしている。

　KBRによるLinQuestの買収は規制当局の承認を条件としており、2024年第3四半期または第4四半期（7〜12月）に完了する予定だ。

関連情報
KBRプレスリリース
SpaceNews