中国、小惑星衝突ミッションを計画か--衛星を衝突させて小惑星の軌道を変更

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中国、小惑星衝突ミッションを計画か–衛星を衝突させて小惑星の軌道を変更

2024.07.16 12:00

塚本直樹田中好伸(編集部)

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 中国国家航天局(CNSA)は衛星を衝突させることで小惑星の軌道をそらすミッションを計画していることが、The Planetary Society(惑星協会)により報告されている。

 報告によれば、中国は1機の衛星を小惑星に衝突させ、もう1機がその小惑星を観測することで、太陽系とその形成について調査するという。ターゲットには、幅約100mの地球近傍天体(Near-Earth object:NEO)の「2015 XF261」が予定されている。

 米ジェット推進研究所(JPL)のデータベースによれば、2015 XF261が最後に地球に近づいたのは2024年7月9日で、地球から5000万km以内を通過した。小惑星は音速の約30倍となる、時速4万2000kmで移動している。

 中国の「Journal of Deep Space Exploration」(JDSE)に掲載された、2015 XF261をターゲットとしたミッションに関する論文では、「中国初の地球近傍小惑星に対する検証ミッションでは、小惑星が地球に衝突する潜在的リスクに対する、防御的デモンストレーションが実施される」と述べている。

 衛星を小惑星に衝突させて小惑星の軌道を変更させるミッションとしては米航空宇宙局(NASA)が進めた「二重小惑星進路変更実験(Double Asteroid Redirection Test:DART)」がある。

関連情報
The Planetary Society
JDSE
JPL小天体データベース

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