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米コリンズ、宇宙服の開発から撤退–国際宇宙ステーションや月面で着用
2024.06.27 15:30
米Collins Aerospaceは米国時間6月25日、次世代の宇宙服の開発から撤退することを明らかにした。ReutersやSpaceNewsが報じている。
米航空宇宙局(NASA)は2022年6月に、国際宇宙ステーション(ISS)や月面で利用する宇宙服(船外活動用ユニット=Extravehicular Mobility Unit:EMU)の開発でAxiom SpaceとCollinsの2社を選定していた。同年12月にはISS向けEMUの開発でCollinsが正式採用され、2026年4月の運用開始が予定されていた。
「徹底的に評価した結果、CollinsとNASAは『探査船外活動サービス(Exploration Extravehicular Activity Services:xEVAS)』のタスクオーダーの範囲を縮小することに合意した。我々は引き続き、NASAと有人宇宙飛行プログラムのサポートに尽力する」とCollinsは述べている。
Collinsは、なぜこのプロジェクトの作業範囲を縮小しようとしたのか明らかにしなかった。業界筋によると、遅延とコスト超過に見舞われており、特に契約が固定価格であることを考えると、同社がこのプロジェクトを継続することはもはや不可能だと結論付けたという。