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Virgin Galactic、商業宇宙旅行の開始を来春に–母艦強化プログラム完了が延期
2022.08.08 16:21
米Virgin Galacticは初となる商業宇宙旅行ミッションを3カ月延期し、2023年第2四半期(4〜6月)に実施すると発表した。
Virgin Galacticはスペースシップ「VSS Unity」による、宇宙旅行を提供しようとしている。乗員は高度100km以上の宇宙空間で微重力を体験し、漆黒の宇宙や丸い地平線を眺めることができる。同社は、宇宙旅行の参加チケットを45万ドル(約6100万円)で販売している。
Virgin Galacticは商業宇宙旅行の開始の延期について、「母艦(「VSS Eve」)強化プログラムの完了時期が伸びたため」と説明している。同社の宇宙旅行では、まずVSS Eveが「SpaceShipTwo」を高度15kmまで係留し、その後にVSS Unityのエンジンを点火して宇宙空間へと飛行する。
VSS Unityはこれまで4回宇宙空間へと到達する飛行を実施し、直近には創業者のRichard Branson氏も搭乗したミッションが2021年7月に打ち上げられた。しかし、そのどれもが、商業飛行ミッションではなかった。
7月になってVirgin Galacticは、宇宙港「Spaceport America」近くに宇宙飛行士の訓練施設を建設すると発表した。またBoeingの子会社Aurora Flight Sciencesと提携し、新しい「Delta」クラスの宇宙船の建造契約にも調印している。