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米ブルーオリジン、1年9カ月ぶりの有人飛行に成功–90歳の黒人宇宙飛行士候補が搭乗
2024.05.20 13:30
米Blue Originは米国時間5月19日、垂直に離着陸して再利用できるロケット「New Shepard」の有人飛行ミッション「NS-25」を成功させた。
全長約18mのNew Shepardは、高度100km(カーマン・ライン)に到達できる準軌道(サブオービタル)ロケット。宇宙空間に到達した後で地上に垂直に着陸する。カプセルはパラシュートで帰還する。ロケットとカプセルは再使用が可能だ。
New Shepardは2022年8月に有人飛行を実施した後、翌月の無人打ち上げで事故が発生。その後の調査で、エンジンノズルが故障していたことが判明した。2023年12月には無人飛行ミッションを成功させ、有人飛行への復帰が待たれていた。
今回のNS-25では、米国初の黒人宇宙飛行士候補で現在90歳のEd Dwight氏を含む、6人の宇宙飛行士が搭乗。西テキサスの拠点から打ち上げられたロケット上部のカプセルは宇宙空間煮到達し、その後パラシュートで地上に着陸した。ロケット本体もエンジンを再点火することで、無事帰還している。
NS-25はBlue Originにとって、7回目の有人飛行となった。同じく宇宙旅行を提供しているVirgin Galacticも6月8日に、スペースプレーン「VSS Unity」によるミッションを予定している。
NS-25に搭乗したのは、Dwight氏のほかにベンチャーキャピタルIndustrious Venturesの創設者であるMason Angel氏、フランスで最大級とされるクラフトビールメーカー、Brasserie Mont Blancの創設者で慈善活動もしているというSylvain Chiron氏、ソフトウェア起業家で非営利団体Science Buddiesの創設者であるKenneth Hess氏、元会計士で冒険家のCarol Schaller氏、(曲芸飛行も含む)ジェット機や水上飛行機、グライダーなどの操縦士であるGopi Thotakura氏の5人。
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