宇宙太陽光発電、スターシップで打ち上げれば費用は低減可能--地上の原発より安価に

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宇宙太陽光発電、スターシップで打ち上げれば費用は低減可能–地上の原発より安価に

2024.05.01 17:30

塚本直樹

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 米国を拠点とする宇宙スタートアップ企業のVirtus Solis Technologiesは、Space Exploration Technologies Corporation(SpaceX)の次世代ロケット「Starship」を活用した宇宙太陽光発電(Space-Based Solar Power:SBSP)システムのメリットを解説した。英ロンドンで開催された国際会議に4月17日に登壇した。海外メディアのSpace.comが報じた

 Virtus Solisの計画は、宇宙に最大直径1kmの巨大な太陽光発電パネルを設置するというものだ。パネルは楕円形の「モルニヤ軌道」(地球から最も近い地点が約800km、最も遠い地点が3万5000km)に設置され、地上の巨大な受信アンテナに発電した電力をビーム送信する。

(出典:Virtus Solis / YouTube)

 Virtus Solisの創業者で最高経営責任者(CEO)のJohn Bucknell氏は、宇宙太陽光発電システムの実現には、打ち上げ費用の削減が不可欠だと説明している。Starshipを利用すれば、地球低軌道で1kgあたり200ドル以下での打ち上げが可能になり、地上での原子力発電や火力発電よりも安価になると発言した(Bucknell氏はSpaceXで「Raptor」エンジンを開発していたという)。

 Virtus Solisは2027年にも、1キロワット(kW)以上の電力を地上に送信する実証用電力ビーム衛星を打ち上げる予定だ。2030年までには、メガワット級の商用太陽光発電施設を建設したいと考えている。

(出典:Virtus Solis)
(出典:Virtus Solis)

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