米スタートアップ2社、2027年に「宇宙太陽光発電」の実証実験--1kW以上を送電

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米スタートアップ2社、2027年に「宇宙太陽光発電」の実証実験–1kW以上を送電

2024.02.08 17:30

塚本直樹

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 米スタートアップのOrbital CompositesとVirtus Solis Technologiesは米国時間2月1日、宇宙太陽光発電(Space-Based Solar Power:SBSP)の実証実験を2027年に実施すると発表した。

 2社によれば、地球の大気の影響を避けるため、実証実験は地球中軌道(MEO)を予定。ミッションでは太陽光パネルを宇宙空間で組み立てて、1kW以上の地球への送電などがテストされる。

 2019年に設立されたVirtus Solisは、1.65mの太陽光タイルを中軌道に展開することを計画している。組み立てには、ロボットを利用する予定だ。2027年のミッションを「メガワット級の大規模な商業用太陽光発電設備を宇宙に設置するための先駆け」と位置づけている。

 Orbital Compositesの共同設立者で最高経営責任者(CEO)のAmolak Badesha氏は、「我々は再生可能エネルギーのために宇宙を利用し、世界的な脱炭素化の取り組みに貢献し、手頃な価格でクリーンな電力へのアクセスを広げるという使命を担っている」と語っている。

(左から)Orbital Composites共同創業者でCEOのAmolak Badesha氏、Virtus Solis投資家のDave Jackson氏、Virtus SolisのCEOであるJohn Bucknell氏、Orbital Composites共同創業者で最高技術責任者(CTO)のCole Nielsen氏(出典:Virtus Solis)
(左から)Orbital Composites共同創業者でCEOのAmolak Badesha氏、Virtus Solis投資家のDave Jackson氏、Virtus SolisのCEOであるJohn Bucknell氏、Orbital Composites共同創業者で最高技術責任者(CTO)のCole Nielsen氏(出典:Virtus Solis)

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