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北海道の宇宙港で民間宇宙開発を学べる旅行プログラム、販売開始
2024.04.25 08:30
北海道大樹町にある宇宙港「北海道スペースポート」(HOSPO)を運営するSPACE COTANなど3社は民間の宇宙開発を学べる旅行プログラム「民間の宇宙開発を学ぶ! 北海道スペースポートツアー」を造成した。北海道オプショナルツアーズが販売している。4月22日に発表した。
販売を開始した旅行プログラムは、HOSPO内の展示施設や航空宇宙関連の実験場、民間ロケット企業の施設をみて、日本の民間宇宙開発を肌で感じられるという。宇宙という大樹町独自のコンテンツを生かし、宇宙産業を身近に感じてもらうきっかけになるとしている。
施設を見学するだけでなく、専属ガイドが民間の宇宙開発や大樹町の宇宙への取り組みなども詳しく説明するという。中高の修学旅行や研修旅行、大学のサークルやゼミといった教育現場だけでなく、宇宙開発に関心のある一般団体、地方自治体の研修旅行としても利用できるとしている。具体的な内容は以下の通り。
- 宇宙教室
世界の宇宙開発の民間企業参入による変化や大樹町の宇宙のまちづくりやHOSPOを映像や写真を使いながら説明 - HOSPO 滑走路、JAXA大樹航空宇宙実験場
通常立ち入りできないエリアに入り、実験や施設の写真を使いながら、JAXAの格納庫や大気球指令管制棟、1300mの滑走路を説明(建物内部の見学はできない) - HOSPO 大樹町宇宙交流センターSORA(展示施設)
大樹町で打ち上げた小型ロケットの実機をはじめ、これまでの実験概要をまとめたパネル、実験映像の視聴コーナーを見学 - インターステラテクノロジズ本社・工場
民間単独開発のロケットとして国内で初めて宇宙空間に到達した企業。実験や施設の写真を使いながら、日本最先端の民間ロケット開発を説明(建物内部の見学はできない) - オプション
- 火薬を使ったモデルロケットの打ち上げ体験
- 学校向け探究型プログラム「ミライ塾」
- SPACE COTAN経営メンバーによる講話
- 大樹町内の牧場でロケット燃料を生産するバイオガスプラントを見学
プログラムはSPACE COTANと北海道オプショナルツアーズ(札幌市中央区)、日本旅行の3社が造成した。SPACE COTANと大樹町は日本旅行と観光振興や宇宙のまちづくりでパートナーシップ協定を2022年7月に締結。民間宇宙開発をテーマに中高生向けの教育旅行コンテンツを開発してきた。
HOSPOには、教育関連以外も含めて年間約2000人が見学に訪れており、北海道に根差した旅行企画に知見がある北海道オプショナルツアーズ、宇宙教育に知見がある日本旅行と連携して、HOSPOや宇宙の魅力をわかりやすく発信するために今回の旅行プログラムを造成したと説明している。
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