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太陽光発電所の草刈りを自動化、「スターリンク」にも対応–NTTドコモなど3社
2024.03.27 15:19
NTTドコモと筑水キャニコム、大協不動産の3社は、Space Exploration Technologies(SpaceX)の衛星インターネットサービス「Starlink」を活用し、太陽光発電所の草刈作業を自動化するための実証実験を行う。
太陽光を利用する太陽光発電所は、発電用の太陽光パネルが日陰に入ると発電量が低下してしまう。雑草が生い茂ると火災や故障の発生、保守点検の非効率化といった問題もある。そのため、適切な除草による用地管理が欠かせない。ただ、熱中症やけがなどの労働災害が増えており、太陽光発電所の草刈りは労働環境が過酷だとしている。
3社は、太陽光発電所の草刈作業を自動化することで、過酷な労働環境の改善を目指す。
キャニコムの提供している自動運転型草刈機に、4G/LTEだけでなくStarlinkにも対応する通信機能を搭載し、モバイル通信の困難な場所でも遠隔地から監視や操作できるようにした。この草刈機は、測位衛星システム(GNSS)で取得する位置情報に加え、カメラで捉えた映像を目視で確認し、事前に設定したルートを走行しながら草刈りする。
実証実験は、大協不動産の管理している太陽光発電所で3月28日に行う予定。実験データを解析し、草刈作業の効率性や運用性を検証する。
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3社プレスリリース(PDF)