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米インテルサット、マルチ軌道ブロードバンド戦略を強化–「ワンウェブ」容量を買い増し
2024.03.22 19:00
静止軌道(GEO)で通信衛星を運用する米Intelsatは米国時間3月19日、マルチ軌道ブロードバンド戦略の強化へ向け、仏Eutelsat Communicationsが提供する衛星ブロードバンドサービス「OneWeb」を少なくとも5倍の通信容量を購入した。
OneWebは地球低軌道(LEO)に多数の衛星を打ち上げることで、高速かつ低遅延なブロードバンド接続を提供している。現在はカナダ、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアのほか、ラテンアメリカ、中東、アフリカ、カリブ海諸国の一部で利用可能だ。
発表によれば、Intelsatは2024年半ばから6年間で、2億5000万ドル(約380億円)相当のOneWebの容量を購入する。Intelsatは契約期間を1年延長し、2031年まで2億5000万ドル相当の容量を追加購入するオプションも保有している。
Intelsatで最高経営責任者(CEO)を務めるDavid Wajsgras氏はSpaceNewsに対して「最初に提携を始めてから、この18カ月で市場の需要は大きく変化した」と述べている。「我々は契約期間中に5億ドル(約760億円)を超える可能性のある需要を見込んでいる」