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中国、通信中継衛星「鵲橋2号」打ち上げ成功–月裏からのサンプルリターン「嫦娥6号」を支援
2024.03.22 18:30
中国は現地時間3月19日、通信中継衛星「鵲橋(じゃっきょう)2号」(Queqiao-2)を打ち上げた。
鵲橋2号は、中国による月の裏側からの試料(サンプル)を回収するサンプルリターンミッション「嫦娥(じょうが)6号」(Chang’e 6)で地球との通信の中継を担当する。嫦娥6号は5月の打ち上げが予定されている。
鵲橋2号は「長征8号」ロケットで文昌衛星発射場から打ち上げられた。国家航天局(CNSA)は鵲橋2号が月に向かう軌道に乗っており、太陽電池アレイを展開したことを確認している。
鵲橋2号は月周回軌道に到達すると、55度傾いた楕円軌道に入る。月の裏側は決して地球の方向を向くことがなく、鵲橋2号は南極付近に着陸する嫦娥6号をサポートする。将来の月探査ミッション「嫦娥7号」「嫦娥8号」では、鵲橋2号は周回軌道を変更する予定だ。
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CNSA発表