中国、月の裏側からのサンプルリターン「嫦娥6号」を5月に打ち上げへ--史上初

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中国、月の裏側からのサンプルリターン「嫦娥6号」を5月に打ち上げへ–史上初

2024.02.16 17:00

塚本直樹

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 中国による月の裏側からの試料回収(サンプルリターン)ミッション「嫦娥(じょうが)6号」(Chang’e 6)が5月に打ち上げられると、中国国営テレビ局の中国中央電視台(CCTV)が報じている。

 大型ロケット「長征5号」(Long March 5:LM-5)で打ち上げるとみられている嫦娥6号は重量8.2tの探査機。月の南極付近にあるエイトケン盆地内のアポロクレーター南部に着陸する予定。2kgのサンプルを採取する予定だ。嫦娥6号を支援するための月中継衛星「鵲橋(じゃっきょう)2号」(Queqiao-2)も、2024年前半に打ち上げられる。月の裏側からのサンプルリターンは史上初。

 嫦娥6号の部品は、1月に海南島の文昌衛星発射場に到着。エンジニアと研究者のチームがテスト、調整している。ミッションのマネージングエンジニアを務める張揚氏は「探査機が良好な状態にあることを確認する必要がある」と語っている。

 嫦娥6号は、スコップとドリルを使ってサンプルを収集した後、上昇機で月周回軌道にサンプルを打ち上げる。その後に月の軌道上でサービスモジュールとドッキングし、地球に接近して再突入カプセルを大気圏へと放出する予定だ。

(出典:CNSA/CLEP)
(出典:CNSA/CLEP)

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