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月探査「アルテミスI」打ち上げ、8月末から9月初めに–無人機の帰還は10月

　米航空宇宙局（NASA）は、月探査計画「Artemis（アルテミス）」として初のロケット打ち上げミッション「Artemis I」について、米東部夏時間（EDT）の8月29日、9月2日、9月5日という打ち上げ候補日を発表した。

　Artemisは、月に宇宙飛行士を送り、月面探査などを実施する計画。初ミッションのArtemis Iでは、新型ロケット「Space Launch System（SLS）」で無人の宇宙船「Orion」を打ち上げて月軌道を周回させ、最終的に地球へ帰還させる。Orionには、各種データを収集するための人形「Moonikin Campos」「Helga」「Zohar」と、マンガのキャラクター「スヌーピー」が搭乗する。

　詳細な打ち上げ候補日時と、そのタイミングで打ち上げた場合の帰還日は以下のとおり。時間帯はいずれもEDT。

• 8月29日午前8時33分からの2時間。帰還日は10月10日
• 9月2日午後12時48分からの2時間。帰還日は10月11日
• 9月5日午後5時12分からの1時間半。帰還日は10月17日

　Artemis Iは、ロケットの発射台への移動や推進剤充填などまで実施する最終的な試験、“ウェットドレスリハーサル”を6月に終えた。その際、水素燃料が漏れるといった問題があったため、対策を施しつつ、打ち上げに向けた作業を進めている。