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中国、通信中継衛星「鵲橋2号」打ち上げロケットを射場に–月裏からのサンプルリターンを支援

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　中国は現地時間3月18日、月着陸ミッションの通信を中継する衛星「鵲橋（じゃっきょう）2号」（Queqiao-2）を打ち上げる「長征8号」（Long March 8：LM-8、Chang Zheng 8：CZ-8）ロケットを文昌衛星発射場に設置した。

　鵲橋2号は月周回軌道に打ち上げられ、史上初となる月の裏側からの試料（サンプル）を回収するサンプルリターンミッション「嫦娥6号」（Chang’e 6）の地球との通信を中継する。嫦娥6号は5月の打ち上げが予定されている。

　鵲橋2号は重量1.2tの衛星で、4.2mのパラボラアンテナを搭載。楕円軌道を回ることで、地球と月の裏側の両方の通信を維持できる。予定運用期間は8年以上で、今後予定されている「嫦娥7号」（Chang’e 7）「嫦娥8号」（Chang’e 8）の月の南極に着陸するミッションもサポートする。

　中国は長征8号の打ち上げ時期を明かしていないが、3月20日の打ち上げウィンドウが設定されている。地球との通信にはS帯（周波数2G～4GHz、波長75～150mm）とKa帯（周波数26.5G～40GHz、波長7.5～11.1mm）、嫦娥6号との通信にはX帯（周波数8G～12GHz、波長25～37mm）とUHF帯（周波数300M～3GHz、波長10cm～1m）の電波を使用する。

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