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有人宇宙船「オリオン」、月周回ミッション「アルテミス2」への準備開始

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　米航空宇宙局（NASA）は現地時間3月6日、有人宇宙船「Orion」が次のミッション「Artemis II」に備え、オハイオ州に到着したと発表した。

　2022年に打ち上げられたミッション「Artemis I」でOrionは科学実験装置とマネキン人形を搭載し、月を周回した。2025年9月に予定されているArtemis IIでは宇宙飛行士を搭乗させ、月を周回する予定だ。

　Artemis IIを前にOrionは8カ月間のテストに臨む。オハイオ州にあるニール・アームストロング試験施設では「打ち上げ中に緊急事態が発生した場合、クルーを保護する準備が整っていることを確認する」という。

　Orionの長期間のテストでは、落雷のシミュレーションや160デシベルを超える音響テストが含まれる（ジェットエンジン近くの騒音レベルは140デシベル）。また、宇宙船のドッキングカバーや遮蔽カバー、クルーモジュール直立システムの展開も予定されている。

　Artemis Iで使用されたOrionは、大気圏再突入時に熱シールドが予想以上に侵食されていたことが判明。ミッション達成での大きな懸念材料になっている。

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NASA発表