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ispace欧州法人とルーマニア企業、覚書を締結–月面での高精度測位技術を目指す
2024.03.04 16:14
ispace(東京都中央区)の欧州法人ispace EUROPE(ispace EU)と産業用ワイヤレス技術や製品を開発するルーマニアのControl Data Systems SRL(CDS)と将来の月ミッションでの戦略的協力関係に向けて貨物(ペイロード)輸送サービスで覚書を締結した。ispaceが3月1日に発表した。
ispaceの月面輸送サービスとCDSの高精度な位置測位機能と通信技術を活用し、人類が月面に長期的に居住しインフラを構築することを目的にさらなる月面の探査を促進させるという。
CDSは欧州宇宙機関(ESA)の支援を受け、超広帯域無線(Ultra-Wide Band)をベースに高精度な位置測位機能と通信技術を組み合わせた正確な位置の測位を可能とする宇宙用途に特化した技術を開発したという。
今回の覚書は、商業的活用に向けた月の科学的な理解に大きく貢献するための第一歩と説明。CDSは、ESAとの契約に基づいて開発された位置測位機能と通信技術の月面での実証を予定している。ispace EUとCDSは、ispaceの将来的なミッションを通じたルーマニア初の月面へのペイロード輸送を目指し、協議を重ねていくという。
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ispaceプレスリリース