天地人など、「天地人コンパス」で風力発電所の適地探索ツール開発

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天地人など、「天地人コンパス」で風力発電所の適地探索ツール開発

2024.02.29 14:13

飯塚直

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 天地人(東京都中央区)は2月28日、ユーラスエナジーホールディングス(東京都港区)と、風力発電所の適地探索に特化した専用ツール「天地人コンパス 風力発電適地分析ツール」を開発したと発表した。

 天地人によると、風力発電所の開発に適しているのは、風況が良く、広大な土地や発電所の建設予定地までの輸送路に問題がなく、送電線が近くにある地域になるという。

 適地の選出では、風況や土地に関する公開情報をもとに候補地を絞り込み、その後数年単位で実際の風況観測や地理的条件の調査などを進めてから判断するため、時間も費用もかかるという問題がある。海外の途上国は公開情報も少ないため、適地の選出が難しく、迅速かつ低コストで風力発電の適地を見つけられるかが課題となっていた。

 天地人がベースのアルゴリズムを構築した風力発電適地分析ツールでは、地球観測衛星のビッグデータをはじめとするさまざまなデータ(宇宙ビッグデータ)をもとに解析、可視化、データを提供する、ウェブベースの地理情報システム(GIS)「天地人コンパス」を活用した。

 風力発電事業に30年以上従事するユーラスエナジーが持つ風力発電所の操業データや開発難易度の知見、ノウハウを組み合わせ、迅速かつ低コストで隠れた適地を見つけることを可能にしているという。

風力発電適地分析ツールの画面(出典:天地人)
風力発電適地分析ツールの画面(出典:天地人)

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天地人プレスリリース

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