国際宇宙ステーション長期滞在中の古川聡宇宙飛行士、3月に地球に帰還

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国際宇宙ステーション長期滞在中の古川聡宇宙飛行士、3月12日に地球に帰還【3月9日更新】

2024.02.28 12:25

UchuBizスタッフ

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 2023年8月から国際宇宙ステーション(ISS)に滞在している宇宙飛行士古川聡氏が2024年3月に地球に帰還する。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が発表した。

 Space Exploration Technologies(SpaceX)がISSと地球の間で有人宇宙船「Crew Dragon」(船名は「Endurance」)で乗員を輸送する商業乗員輸送計画の7回目のミッション「Crew-7」で古川氏を含む4人の宇宙飛行士が地球に帰還する。Endurance号は米東部標準時3月11日にISSを離脱する。

 Endurance号に搭乗するのは、ミッションスペシャリストである古川氏のほかに、コマンダー(船長)である米航空宇宙局(NASA)所属のJasmin Moghbeli氏、パイロット(操縦士)を務める欧州宇宙機関(ESA)所属のAndreas Mogensen氏、古川氏と同じくミッションスペシャリストであるロシアのRoscosmosに所属するKonstantin Borisov氏の4人。

 Endurance号は米フロリダ沖に着水する。JAXAは着水30分前からYouTubeの公式チャンネルで帰還中継番組を配信する予定。

 ISSに宇宙飛行士を運ぶ「Crew-8」(Crew Dragonの船名は「Endeavour」)は3月3日に打ち上げられた。Endeavour号には、船長を務めるNASA所属のMatthew Dominick氏、操縦士を務めるNASA所属のMichael Barratt氏、ミッションスペシャリストであるNASA所属のJeanette Epps氏とRoscosmos所属のAlexander Grebenkin氏の4人が搭乗する。Crew-7とCrew-8のクルーは約1週間、ISSに一緒に滞在することになる。

 古川氏を含む第70時長期滞在では、200以上の科学実験をこなしていた。長期滞在中に古川氏は、地上とリアルタイムに交信しながらISSでの実験を解説したり、地上にいる高校生などにクイズを出題したり、超小型衛星を放出したりといったこともこなしていた。

古川聡氏(出典:JAXA)
古川聡氏(出典:JAXA)

 JAXAは3月9日に新たに日程を発表した。

 米東部時間3月11日午前9時15分(日本時間3月11日午後10時15分)にEndurance号のハッチが閉鎖。3月11日午前11時5分(同3月12日午前0時5分)にEndurance号はISSから離脱する。

 日本時間3月12日午後6時から帰還中継番組が開始。午後6時35分にEndurance号が着水、午後7時35分にはEndurance号に乗っていた4人のクルーは搬出が完了する予定となっている。

関連リンク
JAXA発表
【Crew-7】古川聡宇宙飛行士の帰還予定について
古川宇宙飛行士ミッション特設サイト
Crew-8概要

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