衛星通信の帯域価格、「スターリンク」登場後5年間で77%下落

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衛星通信の帯域価格、「スターリンク」登場後5年間で77%下落

2024.02.15 07:00

塚本直樹

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 宇宙に特化した情報調査やコンサルティングサービスを提供する仏Euroconsultは現地時間2月12日、Space Exploration Technologies(SpaceX)の衛星インターネットサービス「Starlink」の登場後、衛星通信帯域の価格が5年間で77%下落したと発表した。

 Euroconsultの調査によれば、衛星事業者は2023年の時点でARPUは月間で1Mbpsあたり260ドル(約3万9000円)を得ているという。映像サービスの衛星容量価格は5年間で16%下落し、ARPUは月間で1MHzあたり2760ドル(約42万円)となった。

 SpaceXは2019年からStarlinkの打ち上げを開始し、軌道上に5400機以上の衛星を保有している。Euroconsultによれば、Starlinkは2023年の衛星データ市場で25~26Tbpsの通信容量を提供していたという。

(出典:Euroconsult)
(出典:Euroconsult)

 北米でのハイスループット衛星(HTS)の平均供給コストも、2019年時点で月間の1Mbpsで約40ドルだったが、2023年時点で約12ドルにまで低下しているという。しかし、今後2~3年でコストは安定し、容量価格の下落が鈍化する可能性があると予想している。

(出典:SpaceX)
(出典:SpaceX)

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Euroconsultプレスリリース
SpaceNews

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