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元JAXA宇宙飛行士の野口聡一氏、米ボイジャーの宇宙諮問委員に就任へ
2024.02.13 15:07
民間宇宙ステーション「Starlab」の開発に取り組んでいる米Voyager Spaceは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の元宇宙飛行士である野口聡一氏を同社の宇宙諮問委員に任命した。
Voyager Spaceは、2030年末退役が予定されているISSの後継となる宇宙ステーションのStarlabを、Lockheed MartinやNorthrop Grumman、Airbusと共同で開発中。最大4人の宇宙飛行士の滞在が可能で、地球低軌道(LEO)での宇宙活動の維持などが目的である。
StarlabはSpaceXの巨大ロケット「Starship」で打ち上げ、2030年までに稼働させたい考え。
野口氏はJAXAの宇宙飛行士であり、2005年にスペースシャトルのミッション「STS-114」で初めて宇宙へ行き、国際宇宙ステーション(ISS)の組み立て作業などに従事。2009~2010年にはロシアの宇宙船「Soyuz」で「ISS第22次/第23次長期滞在」、2020~2021年にはSpace Exploration Technologies(SpaceX)の宇宙船「Crew Dragon(クルードラゴン)」で「ISS第64次/第65次長期滞在」といったミッションに参加してきた。
2022年6月にJAXAを退職。その後、企業の代表や理事、アドバイザーを務め、東京大学と立命館大学で特任教授となった。東京大学で航空工学の学士号と修士号を取得し、先端工学の博士号を取得している。UchuBizは、野口氏に独占インタビューしている。
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Voyager Spaceプレスリリース