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中国、将来の有人月着陸船の模型を展示
2024.02.05 08:00
上海で開催された「中国有人宇宙計画成果展覧会」で月着陸船や「長征10号」(Long March 10:LM-10、Chang Zheng 10:CZ-10)ロケット、次世代宇宙船などが展示されたと海外メディアのSpace.comが報じている。
長征10号は、現在運用されている「長征5号」(Long March 5:LM-5、Chang Zheng 5:CZ-5)をベースにしたロケットだ。中国は2機の長征10号で着陸船と宇宙船を打ち上げる、有人月面探査を計画している。着陸船と宇宙船は月軌道上でドッキングし、2人の宇宙飛行士が月面に降り立つ。
中国は宇宙ステーション「天宮」(Tiangong)に宇宙飛行士を送り込む宇宙船「神舟」(Shenzhou)を運用しており、次世代宇宙船は神舟を発展させたものだ。中国はすでに、「嫦娥3号」(Chang’e 3)「嫦娥4号」(Chang’e 4)「嫦娥5号」(Chang’e 5)の3回の月面着陸を成功させている(3号は2013年12月、4号は2019年1月、5号は2020年12月)。
上海航天技術研究院(Shanghai Academy of Spaceflight Technology:SAST)で宇宙ステーションの設計を担当しているFan Ping氏は、「月着陸船と宇宙船の開発には、これまでの技術が生かされている」と語っている。
「中国は2030年までに宇宙飛行士を月面に着陸させ、その後は月研究ステーションの建設を予定している」
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Space.com