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中国、有人月探査ロケット「長征10号」の新型エンジンをテスト

2023.08.08 14:26

塚本直樹

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 中国が次世代ロケット「長征10号」の新型エンジンの燃焼試験を現地時間7月22日に実施した。中国国営放送のCCTVが報じた。

出典:CCTV

 長征10号は2027年の試験飛行が予定されているロケットで、月探査や有人月面探査にも利用される予定だ。また同国は2023年4月、アジア最大級をうたうロケットエンジンの試験場を陝西省銅川市に開設している。

 今回のエンジン燃焼試験も、陝西省の施設にて実施された。灯油(ケロシン)と液体酸素を燃料とする長征10号のエンジン「YF-100K」のテストは無事成功し、重要な技術要件を満たしたという。

 YF-100Kは約130トンの推力を発生させるエンジンで、「長征5号」に搭載されているエンジンのアップグレード版だ。今後、同施設ではYF-100Kの高高度シミュレーションテストを2023年後半に数回実施する予定だ。

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