Space BD、宇宙飛行士候補者向け一般サバイバル技術訓練を担当--陸自などが協力

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Space BD、宇宙飛行士候補者向け一般サバイバル技術訓練を担当–陸自などが協力

2024.02.01 16:02

佐藤信彦

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 Space BD(東京都中央区)は、日本人宇宙飛行士の候補者向け一般サバイバル技術訓練を実施する事業者として、宇宙航空研究開発機構(JAXA)に選定された。

 一般サバイバル技術訓練は、日本人宇宙飛行士の候補者に課される基礎訓練の一部。Space BDは、ボーイスカウト日本連盟と陸上自衛隊の協力を得て、訓練の全体を企画するとともに実施して、評価する。

 訓練の目的は、ミッション中に想定される気候や気象の条件下で必要とされるサバイバル技術の習得。たとえば、自然界に存在するものを活用したサバイバル実践などの野外訓練が予定されている。身体や精神に対するストレス負荷の高い環境下でもチームワークとリーダーシップを発揮できるようにするための訓練もある。

宇宙飛行士の大西卓哉氏がかつてロシアで受けたサバイバル訓練(出典:JAXA、GCTC)
宇宙飛行士の大西卓哉氏がかつてロシアで受けたサバイバル訓練(出典:JAXA、GCTC)

 現在の宇宙飛行士候補者は、2023年2月に14年ぶりに選抜された諏訪理理(まこと)氏と米田あゆ氏の2人。両氏は、宇宙飛行士認定に向けた基礎訓練を受けている。審査で正式に宇宙飛行士として認定されるのは、訓練が終了する11月以降。

(左から)諏訪理氏、米田あゆ氏(出典:JAXA)
(左から)諏訪理氏、米田あゆ氏(出典:JAXA)

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Space BDプレスリリース

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