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地上の4本脚ロボットをISSから遠隔操作–火星の洞窟など荒れた地形も自由に探検
2024.01.31 07:30
ドイツ航空宇宙センター(DLR)は現地時間1月25日、国際宇宙ステーション(ISS)から地上の4本脚ロボット「Bert」の遠隔操縦に成功したと発表した。
Bertはミュンヘン近郊のDLRの施設で稼働しており、DLRと欧州宇宙機関(ESA)が共同で進めるプロジェクト「Surface Avatar」で運用されている。実験では、Bertで施設内を探検し、カメラアイで地形を監視した。
Bertは宇宙飛行士のMarcus Wandt氏が遠隔で操作した(同氏はAxiom Spaceの民間宇宙飛行第3弾でISSに滞在している)。将来は、火星などの坂道を簡単に登ったり、あるいは洞窟に入ったりすることができるかもしれないと、DLRは述べている。
DLRは声明で「これまでは車輪で動くロボットだけが、宇宙飛行士によって宇宙から遠隔操作されてきた。しかし、Bertは数種類の歩行を習得しており、脚のおかげで小さな洞窟などの荒れた地形も探索することができる」と説明している。
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DLRプレスリリース
Space.com