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【画像】NASA、ヒト型ロボットによる月・火星探査を模索–飛行士を支援

2023.09.20 15:41

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)はロボット開発を手掛けるApptronikと提携。ヒト型ロボットを用いた月面・火星探査の実現を目指している。

(出典:Apptronik)

 ApptronikがNASAと共同開発しているヒト型ロボット「Apollo」は、身長約180cm、重量は73kg。約25kgの荷物を運搬でき、物流、製造、在宅医療支援などの用途が想定されている。Apolloは地球上での利用を主目的としているが、NASAは将来的に月や火星の表面での宇宙飛行士のアシスタントや地球上の人間のアバターとしての利用を検討している。

 NASAとApptronikの協力は、ロボットのモジュール性に焦点を当てており、異なる機能を実行するためにパーツを付け替えることができる。Apolloは、必要に応じて異なるレベルの器用さ、自律性、デバイスの利用能力を備えられる。

 NASAのジョンソン宇宙センターでロボット開発を担当するShaun Azimi氏は、「NASAが持つ、人間にとって安全なロボットの専門知識を、商業プロジェクトに応用することで、技術革新に拍車をかけることができる。地球だけでなく宇宙探査でも、人間が安全かつ生産的に働けるよう支援するロボット技術に結実したことを、誇りに思う」と語った。

 さらに、ロボットは月や火星の表面での日常的で危険なタスクを軽減するために使用され、人間が科学実験や探査に集中できるようにする。ロボットは、現地の資源を利用して宇宙飛行士が生活するのを助ける資源利用プラントの保守にも役立つだろう。

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NASA

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