Axiom Space民間宇宙飛行第3弾、ロボットやAIなどを研究--微小重力を利用

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Axiom Space民間宇宙飛行第3弾、ロボットやAIなどを研究–微小重力を利用

2023.12.04 17:15

塚本直樹

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 米Axiom Spaceによる3回目の民間宇宙飛行ミッション「Axiom Mission 3(Ax-3)」で予定される複数の先進的な微小重力実験を海外メディアのSpace.comがまとめている

 2024年1月にSpace Exploration Technologies(SpaceX)の「Falcon 9」ロケットで打ち上げられるAx-3では、3人の宇宙飛行士を国際宇宙ステーション(ISS)に輸送する。宇宙飛行士はISSで14日間を過ごし、材料やロボット工学、人工知能を研究する。

 Ax-3では、欧州宇宙機関(ESA)のマルチアバターと協調するロボット「Surface Avatar」プロジェクトを予定、宇宙探査や惑星、小惑星のインフラ建設に使用できるロボットを研究する。新規の宇宙合金に関する革新的研究「UYNA」も予定されている。

 イタリア宇宙オペレーションセンターはリアルタイムの宇宙認識を向上させ、ISSと地球低軌道にある物体との衝突を回避するのに必要なデータ処理を研究する。トルコの「Vokalkord」実験では、話し声や咳の音声を分析することで、70種類以上の病気を検出できる人工知能システムを開発する。

Ax-3に搭乗する宇宙飛行士4人。(左から)コマンダー(船長)のMichael López-Alegría氏、パイロット(操縦士)のWalter Villadei氏、ミッションスペシャリストのAlperGezeravci氏とMarcus Wandt氏(出典:Axiom Space)
Ax-3に搭乗する宇宙飛行士4人。(左から)コマンダー(船長)のMichael López-Alegría氏、パイロット(操縦士)のWalter Villadei氏、ミッションスペシャリストのAlper Gezeravci氏とMarcus Wandt氏(出典:Axiom Space)

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