Synspective、ウズベキスタンとカザフスタンでSAR衛星の共同研究や協業活動

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Synspective、ウズベキスタンとカザフスタンでSAR衛星の共同研究や協業活動

2024.01.26 17:47

飯塚直

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 小型の合成開口レーダー(SAR)衛星を開発、運用するとともに衛星データ解析によるソリューションを提供するSynspective(東京都江東区)は1月25日、ウズベキスタンとカザフスタンで共同研究や協業活動などについて、覚書を締結したと発表した。

 ウズベキスタンでは、政府機関のCenter for Space Monitoring and Geoinformation Technologiesとともに“干渉SAR(Interferometric SAR:InSAR)”の解析技術で地震リスク評価について共同で研究する。

 ウズベキスタンや近隣地域では、これまでにも大規模な地震や地すべりが発生しており、土地災害の監視と予測への期待が高まっているという。

 SARで同じ場所を複数回観測することで地表面の変動を高精度に捉えられるという干渉SARは、地盤変動の監視に不可欠であり、ウズベキスタンでの地震リスクを評価、特定して防災や減災への貢献が期待できるとしている。

 カザフスタンでは、国営企業Kazakhstan Gharysh Sapary(KGS)とともに地すべりや土石流、洪水などの災害対策や気候変動の影響を抑えた効果的なインフラ管理など、地球リモートセンシングと衛星データの新しい活用方法を創出する。

 国際的な商業プロジェクトに共同で参画し、Synspectiveの衛星データと分析ソリューションの利活用を促進していく。協業活動を通じて、互いの技術力を高め、革新的技術の可能性を探求していくという。

 Synspectiveは、独自の小型SAR衛星で高頻度観測が可能なコンステレーションを構築し、衛星から得られるデータを販売。加えて、多様な衛星やIoTのデータなどに機械学習やデータサイエンスを組み合わせ、政府や企業を対象にしたソリューションを提供している。

関連リンク
Synspectiveプレスリリース

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