米宇宙開発庁、ミサイル追跡衛星を3700億円で契約--54機が赤外線で追跡

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米宇宙開発庁、ミサイル追跡衛星を3700億円で契約–54機が赤外線で追跡

2024.01.17 16:45

塚本直樹

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 米宇宙開発庁(Space Development Agency:SDA)は米国時間1月16日、ミサイル追跡衛星の製造・運用でL3Harris TechnologiesLockheed MartinSierra Spaceの3社と25億ドル(約3700億円)相当の契約を結んだと発表した。

 今回の契約では、極超音速ミサイルを飛行の全段階で追跡できる赤外線センサーを搭載した、54機の衛星が製造される。これはSDAの「Tranche 2 Tracking Layer」として、高度1000キロの低軌道で衛星ネットワークを形成する。

 L3HarrisとLockheed Martinは、SDAのコンステレーションの他の部分で複数の契約を獲得している。Sierra Spaceにとって、これがSDAとの初の契約であり、米軍向け衛星の製造という意味でも初めてとなる。

 SDA長官を務めるDerek Tournear氏は、「L3HarrisやLockheed MartinとTranche 2の作業を続ける中でプライムベンダーとしてSierra Spaceを新たに迎えることを嬉しく思う」と語った。

 SDAは米国防総省傘下の組織だったが、2022年10月に米宇宙軍に編入された。2019年に設立された組織で、商業宇宙技術の支援を目的としている。

(出典:L3Harris)
(出典:L3Harris)

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Lockheed Martinプレスリリース

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