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欧州宇宙機関、地球観測「コペルニクス」衛星打ち上げにスペースXロケットを検討
2024.01.15 17:00
欧州宇宙機関(ESA)は現地時間1月11日、地球観測プログラム「Copernicus」(コペルニクス)の打ち上げにSpace Exploration Technologies(SpaceX)の「Falcon 9」の利用を検討していることが、SpaceNewsの報道で明らかになった。
Copernicusは欧州連合(EU)による地球観測プログラムで、欧州市民へさまざまな利益をもたらすことを目的としている。Copernicusを構成する観測衛星「Sentinel-1C」の打ち上げは、ESAの中型ロケット「Vega C」の使用が予定されている。
ESAで地球観測プログラムのディレクターを務めるSimonetta Cheli氏は「Sentinel-1Cをできるだけ早く打ち上げて、コミュニティーのユーザーの要求に応える必要がある」と語っている。Falcon 9に移行することで、打ち上げを早めることができる。
Sentinel-1Cは、2年前に故障した「Sentinel-1B」によって生じた合成開口レーダー(SAR)衛星のギャップを埋めることになる。Copernicusは現在、10年近く前に打ち上げられた「Sentinel-1A」と、他のSAR衛星からのデータを使用している。
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SpaceNews