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NASA、ブルーオリジンとボイジャーの商業宇宙ステーション開発に追加出資
2024.01.09 17:00
米航空宇宙局(NASA)は米国時間1月5日、民間主導の商業宇宙ステーションを建設するための支援プログラム「Commercial Low Earth Orbit Destinations(CLD)」に参加するBlue OriginとVoyager Spaceに合計9950万ドル(約140億円)の資金を追加すると発表した。
NASAは2030年に国際宇宙ステーション(ISS)が引退するのに伴い、CLDの開発で3社と契約していた。Northrop GrummanとVoyager Spaceなどが宇宙ステーション計画を統合したことから、既存の資金の再配分が必要となっていた。
宇宙ステーション「Orbital Reef」をSierra Spaceなどと開発するBlue Originは、当初の1億3000万ドル(約180億円)に4200万ドル(約60億円)の追加出資を受けた。この出資は宇宙ステーションの生命維持システムに関する作業やサブシステムの設計審査などに利用される。
宇宙ステーション「Starlab」をAirbus Defence and Space(Airbus DS、旧Astrium)と共同で開発するVoyager Spaceは、1億6000万ドル(約220億円)に5750万ドル(約83億円)の追加資金を受け取った。この資金は、Northrop Grummanの補給船「Cygnus」を宇宙ステーションへと直接ドッキングするための作業に利用される。